NHK全国学校音楽コンクールの危機的状況 -最終章-
NHK全国学校音楽コンクールスタッフ、関係者の方々へ
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“Nコン問題”については、長年中学校を中心とするたくさんの教育現場の方々からの不満の声を聞いてきたし、私も公の場で強く批判・抗議してきた。現場の実力者や合唱連盟の重鎮の方々が、ポップス路線について毎年のように“苦言を呈しても全く受け入れてもらえなかった”という情報もある。これでは独裁政治と言われても仕方ない。そして今回「願いごとの持ち腐れ」の発表により、教育現場で溜まってきた不満の山が一気に噴火し現在に至った。今回の作品だけが問題となったわけではないが、しかし今回の作品の質が限界を超えてしまったから爆発した、とも言えよう。 この度は私と指揮者の田久保裕一先生の二人で文科省やNHKに意見書を提出し直訴したが、我々は多くの現場の悲鳴・怒りの声をまとめた受け口になっているに過ぎない。NHKには、いわば弱者である現場の方たちはたとえばこのようなやり方でしか声をあげることができないということをあらためて知っていただきたい。Nコン参加書に設けてあるアンケート欄に、参加する学校の指導者が批判的内容を書けるわけがないのだから、そんなアンケート結果は参考程度にもならないし、そこに書かれた肯定的な意見に頼り縋っているようでは現場の状況を把握することは出来ない。 “Nコン課題曲としてあまりに酷い”と訴えている人たちが大勢いることは、提出した書類を読んでいただくだけでもおわかりいただけよう。当事者である中学生からもたくさんの声が挙っていることは異例だ。また、SNSでも相当数この問題について賛否の声が挙ったことは既にご承知のことと思う。「秋元康氏だから」「AKBだから」いけないだとか、「番組がAKB色に染まっている」「癒着しているのではないか」などという、作品の内容以外についての批判や疑念の声の他に、さらに論点がズレていたり客観的でないもの、作者やグループの支持者と思われる方からの根拠のない反論など、取るに足らないものもあったが、作品の評価については殆どが否定的であったことも確認していただけたはずだ。 SNSを含め今回挙った“叫び”は、視聴者の声とも言える。NHKは視聴者の意見をしっかり受けとめ番組作りに反映させる義務がある。これだけの声が挙ったからには、もう無視するわけにはいかない。 (4月29日)現在、既に次年度の課題曲の作家、或いはアーティストが、おそらくは決まりつつある、或いは既に決まっている時期なのではないかと推察するが、もう失敗は許されない。 そして最後に、番組チーフプロデューサーさんに申し上げたい。 この度私は作家生命を懸けて発言してきたが、私が物申した言葉(文章)の中に、番組に対してひとつだけ擁護している(事実を発表していない)ところがある。お読みいただいているはずだからお気づきと思うが、私がそれを公表していないのは、かつてNHK局内の会議室で「隠すことなくお互いに本音で意見をぶつけ合う」ことができた“はず”のあなたに対して、最低限の敬意を払っているからだ。しかし、もし真剣にお考えいただけないようであれば、遺憾ながら公表しなければならない。 私は本当にそんな結果を望んでいない。どうか失敗したことを素直に認め、一刻も早く改善・改革していただきたい。 |
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2017年4月29日 |
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